イメージレンズ(ロゴガラスゴボ)について


当社のイメージレンズは2種類の製法があります。 ひとつ目が、あらかじめガラスに色味の金属コーティングをさせた物を数種類用意し、それらをレーザ光により不必要な所を剥がす加工を施して文字やイメージを作っていきます。 通常の印刷するプリンターとは違い、時間による劣化が少なく、熱にも強いのが特徴です。この方法で出来上がったイメージレンズを投影すると、ベタな色表現となり、プリンターで印刷された物と違い、拡大してもブツブツのドットの集合体が目では見えません。 そのためグラデーションや用意されていない色を表現出来ません。 これはレンズの特徴でピントのズレが生じるからです。  下記に説明をご参照下さい。



例1.赤・緑・青の文字で背景を白色にした場合









この様に3枚の色ガラスを加工後に貼り合わせます









例2.赤・緑・青の文字で背景を黒色にした場合






この場合には4枚の色ガラスを加工後に貼り合わせます



それぞれのガラス厚さは約1mmありますので仮に3枚貼り合わせると合計で3mmとなります。   仮に「B」が描かれたガラス面にピントを合わせると手前の「A」と奥側の「C」にピントがきっちり合わずぼやけた絵になります。  レンズにはピントの合う位置の許容範囲の焦点深度があります。 「A」と「B」の中間面にピントを合わせると焦点深度内で、ピントが合って見えますが、「C」はボケてしまいます。 加えて色の違いによるレンズの色収差の影響もあります。 色(波長)毎に焦点距離もズレます。 この様な理由から色味が多い組合せはお勧めしておりません。 色味が多い場合や、色サンプルに無いイメージレンズを作る場合には別の製造法としてフルカラー対応出来ます。





2つ目の方法がフルカラー対応です。  こちらは印刷プリンターと同じ様に色の三原色で減法混色を利用しイエロー(黄色)・マゼンタ(赤紫色)・シアン(青緑色)の三つ色ガラスの割合を変えて混合することで、さまざまな色を再現します。   厳密な色合わせは出来ませんが、かなりご希望に近い色になります。  こちらは印刷同様に細かなドットの集合体ですので拡大したものを近くで見るとドットが見えます。 




投影サイズについて


ご希望される投影距離に対してロゴ等のサイズをジャストに製作することは困難なのでご了承下さい。
加工機の公差及びレンズ焦点距離公差が原因となります。